概要
「フォトフェイシャル」とは光を当ててシワ・シミ・くすみ・そばかす・赤ら顔といった、
肌のトラブルを解決する最新の美容医療のことをいいます。
フォトフェイシャルの概要
施術方法としては、顔全体に冷たいジェルをたっぷりと塗って(のせて)いきます。
上からIPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる光(そのため別名「IPLフォトフェイシャル」と呼ばれている)を大体10~20分ほど照射します。
ジェルを塗る理由は表皮を冷やすことにより熱から肌を守るためです。
病院によってはジェルを塗る際、目を保護する目的でアイマスクを装着する事もあります。
「フォトフェイシャル」の原理としては、あえて光で火傷を負わせて、肌細胞(肌を修復しようとする為)を活性化させます。
そうする事でコラーゲンが増加します。
他にも光によってニキビの原因となるアクネ菌を殺菌してニキビの炎症を予防する事もできます。
毛細血管にダメージを与えずに、拡張した毛細血管を縮小する事で赤みを目立たなくする効果や、
肌に残っている余分なメラニンにダメージを与え代謝によって体外に出すといった働きを促します。
フォトフェイシャルの仕組み!安全なの?
光は肌に有効な光だけを皮膚に当てており、有害物質である紫外線に関しては特殊なフィルターでカットしてくれるので安心して光を当てることができます。
波長の幅が広い為顔治療の際は全体にしっかりと光が行き届いてくれるので、浴び残しの心配もありません。
光の強さはカメラのフラッシュ程度の強さしかないのも嬉しい点の一つです。
この治療の長所は他の美容治療よりも安全性が高い点です。
麻酔いらず(痛みが輪ゴムで皮膚を弾かれた程度なの)で、ダウンタイム(治療してから治るまでの期間)がほとんどなく施術後すぐに洗顔やメイクが出来ます(*個人差があります)。
保険対象外なので少し割高ですが、
レーザー等と比較すると安上がりとなっており1回当たり1~5万円程度の出費となります。
フォトフェイシャルの注意点
患部への修復が終わると(大体3ヶ月~6ヶ月頃)、肌細胞の働きが元に戻ってしまうので継続的な治療が求められます。
大体5回程の施術をすると効果が実感できるので、長期的に施術すると良いでしょう。
実はこの「フォトフェイシャル」は、専門知識を必要とする為「フォトフェイシャル協会」が認定した医療機関でのみでしか治療するができません。
しかも、治療できる機械は商品登録されている為、ルミナス(LUMES)機械で治療した場合のみ「フォトフェイシャル」で治療したと呼ぶことが出来ます。
他の治療器で治療した場合は「フォトフェイシャル」で治療したと言う事は出来ないので、
エステならどこでも施術できると勘違いしてはいけません。
また、フォトフェイシャルの施術を受けられる医療機関では、「フォトフェイシャル」のロゴが必ず掲載されています。
ただ、「フォトフェイシャル」は妊婦・アレルギー性皮膚炎といった肌にトラブルがある方には施術出来ない」のでその点にご注意されて下さい。
フォトフェイシャルで肌のたるみを改善
たるみとは本来引き締まっていた肉が、重力の力で下に落ち込んでいく状態のことをいいます。
たるみの原因は様々あります。大半の原因については個人が努力する事によって改善する事が出来ます。
しかしその中には回避しようも無い原因もあります。
その一番困る原因は老化による肌の衰えです。
若いうちは大丈夫なのですが、大人になるとどうしても肌のハリや弾力を保つための成分が不足してしまいます。
ハリや弾力が肌から失われてしまうと、シワが出来て最終的にたるむという結果になってしまいます。
ハリと弾力を保つためには必要なのがコラーゲンを初めとした皮膚に弾力性を与える成分になります。
何故コラーゲンなどの成分が不足すると肌の弾力やハリがなくなってしまうのかというと、肌の構造にその理由があります。
肌は表面から「表皮」・「真皮」・「皮下組織」の3種類で構成されています。
この中で一番注目して欲しいのが「真皮」です。
肌のたるみの解消の鍵となる真皮とは
真皮は肌の土台といわれているように表皮を下から支える役目を持っています。
「真皮」は、通常、網目状に張り巡らさせたコラーゲン繊維があり、それを繋ぎ合わせるのが弾力性を持っているエラスチンです。
コラーゲンとエラスチンの隙間には水分がたっぷりと含まれているゼリー状のヒアルロン酸があり、これらの成分のおかげで「真皮」は強固な土台となっているのです。
洋服で例えるなら、生地がコラーゲンで生地を繋ぎ合わせる糸の役目をエラスチンが担い、更に服を強固に繋ぎとめる留め具(ボタン)がヒアルロン酸となります。
ヒアルロン酸には肌内部の水分を一定に保つと共に、肌全体に潤いと柔軟性を与える効果があります。
これらの成分が十分に「真皮」に含まれていると皮膚は弾力を保つことができます。
また「真皮」の中はクッションの役割を持っています。
コラーゲンやエラスチンといった成分が体内で減少してくると、
「真皮」の中身は何も含まれていない状態なので肌は萎んできます。
また今まではシワが出来ていても弾力性があったため元の形に戻っていた肌も元の形に戻らなくなり、重力の力に負けてたるむ事になります。
弾力の意味が少し分かり辛いかもしれないので、例えで説明すると低反発性の枕は指で押すとへこみますが指を離せば元通りの形になる事を想像して貰えば分かり易いと思います。
真皮を構成する際に必要なコラーゲンは70%といわれており、肌の弾力を左右させるほどの大事な役割をしています。
フォトフェイシャルで真皮を活性化!?
「フォトフェイシャル」にはコラーゲンを大幅に増加させる働きがあります。
具体的にどういう風に増加させるかというと「フォトフェイシャル」の光は奥の真皮層まで届くようにできていて、そのうえ90%以上のコラーゲンが含まれています。
肌の内部でこの光がエネルギーに変換され、繊維芽細胞(ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンと呼ばれる真皮に必要不可欠な結合細胞)を活性化させることで、コラーゲンを増殖させる傾向にあります。
肌の内部から働く事になるので肌のたるみやシワの改善には大変効果があると話題になり、今注目されている治療法となりますね。