自分の顔や体の造形を変えることが出来る美容整形。
多少費用はかかりますが、コンプレックスを解消して他人の目を気にせず生活することが出来る、という点では有用な手段だと言えます。
ですが、美容整形の手術はリスクも大きく、自分が思い描いていたものとは違うどころか、日常生活に支障をきたしてしまう程の後遺症を負ってしまう可能性もあります。
もし美容整形が失敗してしまった場合、医師からの返金はあるのでしょうか?また、失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか?
美容整形の失敗で返金はあるの?
検索エンジンで「美容整形 失敗」と検索してみると、数多くの体験談や相談が見受けられます。
特に相談の多くは返金が出来るかどうかという内容のもので、大勢の方が悩んでいるようです。
数ある相談を見てみると、やはり弁護士に相談してみるのが良いという結論が出ているものが多く、全く返金が無いという訳ではなさそうです。
ただし、美容整形は医療行為の一つであり、手術前には誓約書や同意書といったものを書くことになります。
これは手術後に何か異常が起きる可能性があるということも含めて手術に同意するというものです。
そのため、明らかに医療ミスだとわかる場合でないと、弁護士に相談に行っても訴訟を起こすまでには至らないことが多いです。
また、手術から時間が経ったら元に戻ってしまったり、自分の納得のいく内容じゃなかったりといった場合は、失敗とは認められず、返金されないので注意しましょう。
基本的に、一度手術に同意した後の返金は難しいと思った方が良いでしょう。
向こうに非があったとしてもなかなか認めてくれないケースもありますし、何より自分の体に余計な負担がかかってしまいます。
美容整形で失敗しないために大切なポイント
では、失敗しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
まず大事なこととしては、きちんと話を聞いて信頼関係を築くことです。
手術に同意する前に十分に説明を聞き、納得いくまで話をすることで失敗を避けることは可能です。
話を聞いているうちに不信感を抱くかもしれませんし、自分の受け入れがたいリスクがある可能性を知るかもしれません。
それらを踏まえた上で、本当に美容整形をしたいのか自分に問いかけてみましょう。
焦ってしまう気持ちもわかりますが、その結果大変な後遺症が残ってしまった、という事態になっては目も当てられません。
そうして美容整形をしたいという気持ちが固まったら、今度は理想を具体的なものにしておきましょう。
ぼんやりとしたイメージでいると、医師に明確なイメージを伝えることが出来ず、納得のいかない結果になってしまうかもしれません。
そうした事態を避けるためにも、明確なビジョンを持った方が良いでしょう。
イメージが固まった後は、自分で情報収集してみるのも重要です。
自分の理想に近づくためにはどのような手術が行われているのか、費用はどれくらいかかるのか、どんなリスクがあるのか、等々、
インターネットを利用して調べることで、より理想が明確になっていくことでしょう。
悪質なクリニックでは魅力的な言葉を用い、メリットばかりを推してデメリットを隠そうとします。
万が一そういったクリニックに引っかかってしまっても、自分で情報を仕入れておけば知らずに手術を受けて大変な目に遭う、といった事態を避けることが出来ます。
そうした情報を仕入れておけば、手術にかかるおおよその金額も把握することが出来ます。
そのため、今手術をしてもらおうと考えているクリニックが相場よりも高い値段を請求しているかどうかチェックすることも出来ます。
手術内容とは直接は関係がありませんが、美容整形には少なくない金額が必要になってくるので、余計な金銭を払わないよう、注意するに越したことはありません。
また、手術をした後には「ダウンタイム」という、手術で受けたダメージから回復するための期間が存在します。
メスを使う手術にしろそうでないにしろ、皮膚を傷つけることには変わりありません。
傷がつけば、皮膚はそれを治そうとして腫れが生じます。
この腫れは時間がかかりますが治るものですので、腫れが生じたからといって手術に失敗したわけではないということを念頭に置いておきましょう。
例え「翌日から化粧・外出OK」といううたい文句があったとしても、美容整形を受けた後にはこうした腫れや、それに伴う痛みが発生する期間があるということも理解しておくことが必要です。
失敗したと勘違いして返金請求をしないよう注意しましょう。
ただし、これらの事項を十分に注意して、評判の良いクリニックで手術を受ければ、絶対に美容整形が成功するというわけではありません。
成功体験がたくさんあったとしても、貴方の体に合っていなければ様々な違和感や不調が現れます。
勿論そうした事態にならないことが一番ですが、注意していてもリスクが起きる可能性はある、ということは忘れないでください。